一通の手紙
     
    8月某日朝
     
    会社にきてメール箱をあさると、無機質な書類に紛れて一枚の絵はがきが・・・
    直筆で丁寧に部署名と名前が書かれていた。
     
    旅先で知り合った小河さんからの手紙だった。
    たまたま渡した名刺の住所に送ってくれたみたいだ。
     
    シンガポールで別れた後、小河さんは夜行便で大阪、そしてそのまま仕事へ行ったはず。
    ぼくも夜行便で成田から直接仕事場へ。
     
    30時間もの空の旅の後いきなり現実に戻され・・・
    たった3日前のことなのにずいぶん昔のことのように感じられる。
     
    思い出が綴られているわけでもなく、
    ただただ仕事にはまってしまっているとのこと・・・。
     
    自分と似たような人がいるんだな・・・と思った。
     
    連絡をとることのできるたった一枚のはがき・・・
    なんだかすごくうれしい一枚だった。




     

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