気がついたら、カプリ島でロールフィルムを3本も使っていた。いいところだった。
でも、もう帰らなければならない。今晩のミラノ行きの寝台を予約してある。
これにのらないと、帰りのFIXチケットもパーになってしまう。
島を後にしてメルジェリーナ港に戻った。港は夕日をバックにして印象的だった。
ここもすぐに去らなければならない。名残惜しげにシャッタを3回切った。
ホテルで荷物を返してもらう。世話になったおじさんともお別れ。
首からぶら下げ ていたカメラをはやくしまいなさいと怒られ、
帰りに町中で泥棒に合わないよう に再三注意を受けた。
ホテル探しに苦労したせいか、いつのまに勝手知ったるナポリの町になっていた。
地下鉄・市電を乗り継ぎ旅の余韻を楽しむまもなく中央駅に着く。