エンナへ
夕べも汗をびっしょりかいた。朝起きると、シーツはぐっしょり。
今年の夏、ヨーロッパはずいぶん暑いらしい。
ヨーロッパ南端のシチリアのそのまた最南端の町アグリジェントの安宿の夜がどんなものか、
おしてしるべし。
毎晩、風とうしの悪い部屋で、寝不足気味。
だから、こうしてエアコンの効いたバスの中ではついうとうとしてしまう。
今日は、島を縦断し、タオルミナまで行く予定だ。
しかし、途中どうしても寄ってみたいところがある。
テーブル状の山の頂に存在する山岳都市エンナ。
別に、古代都市でも遺跡でもなく、人が住んでいる家がありビルも道路もデパートもある、れっきとした現代都市である。
イタリアでは、山岳都市というのはとりわけめずらしいものではないらしが、国土の多くが砂礫や粘土質で覆われている島に住む我々日本人からみれば、
やはりどんなものか興味がわく。
それに、そこ、エンナがシチリアのど真ん中に位置し島で標高が一番高く、麓からの比高が200m・・・と聞けば、なおさらだ。
町はずれのバスターミナルからカターニア行きのバスが出ている。それにのって
途中カルタニセッタと言う町で乗り換えればエンナに行けるらしい。