やれやれとバスを降りてほっとする間もなく10人ぐらいの少年たちに囲まれました。
みな、私たちの荷物を手に取りながら口々にホテルやツア−の名を連ね私たちを勧誘します。2つしかない荷物を引っ張り合っています。彼らは客を連れていくことによっていくらかの報酬を得るのでしょう。その表情と名人的と言えるほどの早口に真剣さが表れています。
実は、こんなこともあろうかと思ってネビシェヒルの待合室で適当なホテルを紹介してもらってあったのです。私はそのホテルのカ−ドをかかげ ”もうホテルは決まっているんだ” と演説するように言いました。するとそのホテルはこっ ちだと10人が皆違った方向を指し、そのうちの何人かがけんかを始めてしまいました。
私は少し大きな声で言いました。 ”自分で捜す!” 私たちは特にそのホテルに泊まろうと思っていたわけではなく、バスが町に入ってから”あの洞窟ホテルはどうだろう”などと車窓から品定めをしていたのですが...。
事の成り行き上、私たちはそのホテルを捜し始めることになりました。10人のうちの1人が指していた方向には確かにそのホテルがありました。私たちは結局その一人にについていく格好でホテルに入ったのです。薄暗いカウンタ−の奥ですごく愛想の良さそうな青年がこちらに笑顔をむけていました。この青年こそカッパドキアでの我々の運命を決めてしまうことになる男、 Mr. エルデンでした。
いちごの絵が書かれた真っ赤なトラックがパンクして修理中
いちご専用トラック?
ユルギュップにて・・・