内部が美しい青タイルで飾られていることからブルーモスクと呼ばれています。入り口にいた自称無料ガイドが説明から下駄箱への靴の出し入れまで面倒見てくれました。内部は敬虔なイスラム教徒がひざまずいてお祈りをしていました。ステンドクラスと電球の光りが微妙に交錯していてきれいです。
ひととうり説明が終わった後、彼(自称ガイド)の兄弟の絨毯屋へ案内されました。早速トルコ流にチャイがでてきて絨毯閲覧会。驚いたのは、店主の日本語のうまいこと。絨毯はたくさんあったけどそれほどでもなかった(後のページでもっとすばらしいのものを紹介します)。
元々、買う気のない我々は、さんざん説明を受けたあと、
「私たちは、絨毯屋にはいるのは初めてなんです。これから、イスタンブールの中をいろいろ回ります。たぶん、何件かまたはいると思います。こちらの絨毯がすばらしかったら、また来ます。」
そう言ってて切り上げようとしたら、なんて言ったと思いますか?
「僕のおじいさんもそう言った。でも、2度と帰ってこなかった・・・・・。」
モザイク博物館
あるとき、私たちは、トプカプ宮殿を出たところにある、ちょっと景色のいい広場のベンチでアイスクリームを食べていました。すると、青年が近寄って来ました。顔は少し深刻です。あ、また来たな、と思いました。無料ガイドか?土産物屋の勧誘か?
「日本の方ですか? 私は日本語の勉強をしている学生です。アイスクリームを食べながら一緒にお話ししてもいいですか?」
「ええ、まあ・・・ちょっと・・・」
あまり、面と向かっては応じなかったけれども、彼は、私たちの斜め横から話をしてきます。
「日本のどちらにお住まいですか?」
「イスタンブールはどこがよかったですか?」
「もう絨毯屋行きましたか?」
当たり障りのない話ばかり。私たちは、少しめんどくさそうに、話に応じます。そのうちアイスも食べ終りました。この後、またしつこい勧誘が始まるのかな?私たちはめんどくさいのとびくびくするのが混じり合って・・・・・さてこの後どうしよう? すると・・・
「今日は楽しいお話をさせてもらいありがとうございました。この後も、気をつけて旅行を楽しんでください」
私たちは初めて真正面に向かいました。
「え、いえ、こちらこそどうも・・・・・」
彼は丁寧にお辞儀をして、少しだけ満足そうに去っていきました。この時はちょっと後ろめたい気がしました。本当にただ話をしたかったんだなあ。