今度は、町を散策してみます。新市街と旧市街は金閣湾で隔てられています。ここにはガラタ橋と言う浮き橋があったのですが、つい先日火事で焼けてしまったとのこと。残骸だけが浮いていました。この橋の下層に多くの魚料理屋があって独特の風情を作り出していたらしいです。
そばでは、ボードの上で魚のサンドイッチを売っている人たちがいます。
ただ単純に魚を揚げて、調味料と一緒にパンに挟む。これだけなのに結構おいしいんです。
欲張って、シシカバブのサンドイッチも食べました。
新しいガラタ橋をわたって新市街へ向かいます。路地にはいると金細工の工房やメッキ工場が所々にあります。
今日は一つやらなければならないことがあります。帰りの飛行機は曜日の都合でアテネ発。できれば、エーゲ海で一風呂浴びて帰るくらいの余裕があればと思います。ギリシャに向かう手段を考えなければいけません。隣の国とはいえ、バス、列車はどちらも24時間くらいかかるようです。これも楽しそうですが、日程が少し厳しい。ここは、飛行機を使うことにします。
スルタナーメット付近にはたくさんの旅行エージェントがあります。一つ一つ当たってみます。
「やあ、ごきげんよう! 日本人は大歓迎だよ!」
チャイがさっと運ばれてきます。そしてまたまた、世間話が始まります。肝心の航空券の話がなかなか始まりません。
「うちの航空券はこの界隈で一番安いよ。ちょっと待ってくれ。」
などといって電話をしたり、どこかに聞きに行ったり。
こんな調子で何件か回っているうち、おなかがチャイで膨れてきてしまいました。一番安い店、それは最も地の利のい市電のスルタナーメット停留所の目の前にありました。
親切丁寧無駄話なし。切符はここで買うことにします。
発券の手続きを待っている間、エージェントの中を物色します。トルコ各地のポスターが目に付きます。私が子供の頃、”こんなところがあるのか”と思った景色、カッパドキアもあります。今回は休暇もあまり長くなく、トルコではイスタンブールとその近くだけ巡るつもりでした。でももう2度とこれないかもしれないし・・・・・。
エージェントのお兄さんに聞いてみたとろ、
「カッパドキアのツアーは夜行2泊3日から。航空券を買ってくれたから$15ディスカウントするよ。」
でもそのためには、今晩の夜行バスで出発しなくれはなりません。
レコード屋さんです。私たちは露店で、今トルコでヒットしているおすすめのテープ2本を買いました。1本はちょっとシリアスで毒っぽいポップス風。もう一つはフォーク調。今、このテープを聞くと、この旅のいろいろな情景を思い出します。