夕方のトプカプガラジは昼よりももっと猥雑です。ひっきりなしに発着するバスと荷物をたくさん持った乗客が入り乱れ、さらに栗やとうもろこし、あげパンを焼いている屋台が軒を連ね始めます。
わが NIGDE号はピンクではなくだいだい色。オフィスの写真は少し色あせていたのかもかもしれません。外観はちょっと汚れていて、おまけにフロントガラスの右上方にデコッパチのようにひびが入っていて放射状に割れ目が広がっています。
ちょっと不安ですが、ともかく出発。バスターミナルの周りは、さびた歯車や農耕機具などを売っているガラクタ屋がたくさんあり、バスはその間の細い路地をそろりそろりと進んでいきます。
乗客は地方に帰る人たちで、外国人の観光客は私たちだけのようです。すぐ後ろのおじさんに、地図を見せて、どこをどう行くのか教えてもらいます。このバスは NIGDE と言うところに行くのだそうです。NIGDEは地名だったんです。すると、数あるバス会社の名前はみんな地名? じゃあ、我々は途中で降りるのかなあ。 車掌さん降りるときは起こしてくれるんだろうな? ん、そういえば、このおじさんと会話しているときの周りの人の反応からして、このバスには英語がわかる人はいなさそうだな・・・・・。 不安が募ります。
ボスフォラス海峡をわたる頃、バスの車掌さんがオーデコロンをもって各席を回り始めます。みんなありがたそうに手にとって、顔や体に振りかけます。私たちも・・・。
海峡橋の上から見るアジア側の夜景がきれいです。